夏の想ひで2015

毎朝、妻と子を駐車場まで送り出すのが日課。

この日は玄関で妻が忘れ物に気付いたため、息子を2人で先に駐車場へ。

「ママ遅いね」なんて息子とキャッキャしてたら「遅くなってごめんね」と妻。

「気をつけてね!」と手を振って送り出し、自宅に戻る世帯主の僕。

異変に気付いたのは自宅の前だった。

 

 

 

ドアが開かない!!!

あいつ(嫁)鍵閉めてるやん・・・

 

 

 

鍵も携帯も持ってない。眼鏡もしてないひょろひょろのパジャマ男。

車を追いかけて追いつく訳もなく、しばし立ち尽くす。

「どないしたらええねん・・・」

じわりじわりと気温と怒りが上がる続ける猛暑日。

 

 

もう歩くしかない。嫁の職場(徒歩30分)まで。

外出する時に鍵を閉めるのは当たり前。それは正しい。

でも毎朝のお見送りに鍵を閉めることなんてなかった。

忘れ物を取りにい戻って一人という状況が無意識にそうさせたのだろう。

夏だから仕方ないか。って関係あるか!

 

 

水戸は人が歩かない。

そう車社会だからだ。

行き交う車から無数の視線を感じる。

そりゃそうだろう。こんな死を意識せざるを得ない炎天下に、

すでに汗でスケスケになった派手なTシャツとステテコでふらふら歩くおじさんがいるんだから。

意識が遠のくのが自分でもよくわかる。もちろんお金も持ってないから水分も取れない。

 

 

炎天下、30分ほど歩いて嫁の通勤路に待つことさらに約20分。

向かいの赤信号に見覚えのある赤い車が止まった。

運転席で爆笑している女がいる。そう、妻だ。

「殺してやりたい」という当初の殺意も炎天下で溶け出した。

 

 

「どうしたの?」

「どうしたのじゃないよ。鍵閉めないでよ。」

「えー?閉めちゃってたごめんごめん(爆笑)」

 

 

もう頭痛もヒドいしフラフラだ。と伝えたら彼女は

「会社が徒歩圏内でよかったねえ。今日はゆっくり寝てなさいね」

と500円をくれた。

 

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家の鍵を手になんともいえない顔の私

 

 

俺は世帯主だぞ。寝てなんていられない。

 

そう思ったけど帰宅後、仕事関係者に「今日休みます。ごめんなさい」とメールしたとある夏の日。

 

もうすぐ夏も終わりますね。